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テニス上達研究日記 テニスを通して感じたこと、学んだことなどを書いていきます。全然関係ないことも書くかも・・・

軸を固め過ぎると自由が奪われる~日本の伝統工法に学ぶ~

こんにちは。柳原です。
3連休はいかがお過ごしだったでしょうか?

僕は、八ヶ岳南麓にある長坂という町に行って、
”半農半大工入門講座”というものに参加してきました。
この講座では名前の通り、農作業と大工作業を体験実習できます。
テニスとは直接関係ないのですが、
将来は自分の食べる野菜を育ててみたいし、
住む家も建ててみたいなぁなんて思っているので参加してみました。

建築のことを軽く勉強していると、
おもしろいなぁと思わされることがたくさん出てきます。
そのうちの一つが、”在来工法”と”ツーバイオフォー(2*4)”という
現在主流の二つの建築方法の違い。
在来工法は日本で主流の工法で、建物の重さを”柱”で支えます。
それに対してツーバイオフォー(2*4)はアメリカから入ってきた工法で、
建物の重さを”壁”で支えるんです。

スポーツの世界でも、日本では武道などが発達してきたように
身体の柱、つまり”軸”が中心になります。
それに対してアメリカなどの西欧では、身体の壁である”筋肉”が中心になります。
身体の意識が建築物の特徴にまで表れるのはおもしろいですよね。

さらにおもしろいことがあって、ここからが今回の本題なのですが、
日本には古来から伝わる”伝統工法”という建築方法があるんです。
伝統工法は”軸(柱)”で重さを支えるという点では在来工法と同じなのですが、
大きな違いは、”軸が揺れる”ことを前提に作られている点です。

簡単に言うと、在来工法は、”固定することで丈夫な建物にする”というコンセプト。
それに対して伝統工法は、”揺れることで丈夫な建物にする”ということなんです。
固いものは、ある一定以上の力が加わると折れてしまいますが、
柔らかくしなやかなものは、なかなか折れませんよね。
そういうイメージをしてもらうとわかりやすいと思います。

法隆寺など何百年も前から残っている寺院は、
まさにこの伝統工法で建てられています。
だからこそ、幾度となくやってきた地震や台風などにも耐え、
現在まで残っているのですね。

僕はこの話を聞いて、昔の人の知恵にとても感動してしまいました。
それと同時に思ったことは、テニスでも同じだということ。
固い軸だとダメなんです。
柔らかい軸が達人の軸。

固い軸でも、かなり良いボールを打てると思いますが、
対応力が落ちてしまうんです。
例えば、風が強いときやイレギュラーバウンドしたときなどは顕著ですね。
身体が固まってしまっていると対応できません。
特別なケースでなくても普段から自分の予測と違うボールが来ることはよくあると思います。
そんなときに固い軸だと対応できなくなってしまいます。

柔らかい軸の代表格は、やっぱりフェデラーやイチローですね。
二人とも、最近はあまり調子が良くなさそうですが・・・
柔らかい、揺れることのできる達人の軸を目指して、修行していきましょうね。
投稿者 yanahara 14:37 | コメント(0)| トラックバック(0)
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